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肩詳細

肩のこと

腕を動かす時の肩周辺のひっかかりや痛み

肩インピンジメント症候群

肩インピンジメント症候群

肩関節は腕骨、肩甲骨、鎖骨の3つの骨で支えられています。肩甲骨の上に上腕骨頭が乗っていますが、肩関節は大きく動く必要があるため、けん玉が小さな受け皿の上に乗ったような構造になっています。このため骨同士だけでは不安定になるため関節を包む組織や肩腱板という組織が骨を支えています。これらの組織は肩の動きのバランスが崩れる事によってひっかかりを起こし、それが組織の炎症や損傷の原因となり痛みや動きの制限が起こると考えられます。このひっかかりのことをインピンジメントと呼びます。ひっかかりが生じる場所はいくつかありますが、肩峰という肩甲骨の下や関節の前、上腕二頭筋という腱の通り道などに広がることがあり、肩関節周囲炎と呼ばれます。
症状は肩の痛み、夜間の痛み、朝方の痛みなどがありますが、一般的には動きの制限はありません。特定の方向に動かした時に、瞬間的な痛みが生じることが多く見られます。
ひっかかりの場所を調べるため、超音波検査を行います。炎症が強い場合には、その周囲に水が溜まっていることがあります。また小さな組織の傷があると、それがひっかかりの原因となることがあります。組織の損傷が疑われた場合にはMRI検査を行うことがあります。
また肩の動きのバランスを評価する必要があるため、リハビリ室で体の動きの検査を行います。
痛みの部位が特定できた場合には、そこに注射をすることで痛みを減らすことができます。しかし根本的にはリハビリテーションをしっかりと行うことで、ひっかかりが起きないようにする必要があります。肩インピンジメント症候群が手術になることはあまりありませんが、症状が長く続く場合にはひっかかりの部位を削ったり、小さな損傷部位を修復したりする手術をすることがあります。

肩が動かない、固まった状態

拘縮肩(こうしゅくかた)

一般的に「五十肩」とは、50歳代を中心とした中年以降に、はっきりした原因なしに発症し、肩関節の痛みと動きの制限が生じるものが広義の五十肩と言われています。五十肩には特に誘因が認められないことが多く、40~60歳代に多く見られます。特に可動域が強く制限された状態を拘縮肩と呼びます。
症状は肩の痛み、夜間の痛み、朝方の痛みなどであり、動きが制限されます。シートベルトが着けられない、下着が着けられない、つり革に掴まれない、などの症状があります。特に痛みの強い時期は炎症の急性期と考えられ、その後約6ヵ月間の慢性期を経て徐々に回復していきます。
拘縮肩を起こす元々の原因が無いかを調べることになります。原因として考えられるものとしては、肩腱板断裂、石灰性腱炎、変形性肩関節症、神経障害、頸椎関連疾患、腫瘍性疾患などがあります。特に誘因ないもの、糖尿病などの内分泌疾患や内臓疾患に合併するものなどもあります。これらを調べるため、超音波検査、レントゲン検査、MRI検査などを行うことがあります。
急性期には安静時や夜間の痛みがあり、その後徐々に肩の動きが制限されていきます。この時期は何をしても動きは制限されていくので、関節注射などをしながら痛みを取りつつ、動きが安定するのを待ちます。そして慢性期には徐々に痛みが軽減しますが、動きの制限は残るためリハビリを開始します。その後、大きな機能障害がなくなり自然回復するのが一般的です。長い場合は、これらの回復経過に半年から1年程度かかる可能性があります。そのため早期に回復をしたい場合には、麻酔をした状態で関節の動きを広げる処置をすることもあります。

肩のスジの痛み、傷

肩腱板断裂(けんばんだんれつ)

肩腱板断裂

肩関節には腱板という関節を支える繊維があり、前・上・後を支えています。これは4つの筋肉につながっていて、これらの筋肉は腕を前や外側に開いたりするときに、肩の骨の安定化の役割を担っております。これらが加齢や外傷・スポーツにより断裂していることが多くみられます。腱板断裂は断裂している腱の部位により害される機能も異なりますので、診察と検査を注意深く組み合わせて診断します。
症状は腱板損傷の程度により異なりますが、肩を動かした時の痛み、ひっかかり感などがあります。また断裂が大きくなってくると、痛みの範囲が広がってきたり、腕を広げたり、高いところに伸ばしたりする時に力が入りにくくなったりします。
検査は通常、超音波検査にて断裂が有るか無いかを確認していきます。またレントゲン検査で骨に変形が起きていないかどうかを確認します。手術を考える場合には、MRI検査をして、より正確に損傷の程度を評価する必要があります。また骨密度やホルモンのバランスが腱の断裂や治りやすさに影響すると言われており、手術を行う場合には、チェックすることがあります。
治療方法ですが、腱板断裂の多く(60%程度)は手術などを必要とせずに対処することが可能です。ただし残念ながら、通常は断裂した腱は自然に治ることはありません。ですので、治療の目標としては痛みや肩を動かす機能が、日常生活に問題のない状態にする(無症候性腱板断裂)ことになります。
当院では、まずリハビリをしっかりと行い、肩の動きを正常に戻すことを目指します。また痛みが強い場合などは、関節の注射などを行い、痛みを緩和することで、痛みの回復と機能の回復を同時に目指します。
断裂が年々大きくなっていく場合や、力が入りにくいなどの場合には、リハビリなどの保存治療では対応が難しいケースも存在します。この場合は腱板修復術といって、切れた部分を縫い合わせる手術を行います。通常は関節鏡を使った最小侵襲手術(鏡視下腱板修復術)をお勧めしています。断裂が大きく、縫えないくらいの大きさの場合には、人工関節手術の適応となります。当院では機能回復でうまくコントロールできない場合には専門の医師を紹介しております。

肩の痛み、激痛

石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)

石灰沈着性腱板炎は肩の腱板に石灰が溜まることで、滑液包(かつえきほう)などに炎症を起こし、肩の動きを伴う動作時に痛み症状を引き起こします。石灰が溜まった腱の内部や周囲の組織は炎症を起こし、強い痛みを感じます。さらに石灰が溜まった部位がインピンジメント症候群を引き起こすことによる症状もあります。
石灰沈着性腱板炎には2つのタイプがあります。一つは加齢に伴う変性によるもの、もう一つは反応性に石灰が溜まるものです。
加齢による場合、腱の血流障害などで腱が少しずつ傷んでいき、そこに修復過程の一つとして石灰が溜まると考えられています。
反応性のものについて原因ははっきりとわかっていません。
症状は強い痛みであることが多く、夜眠れないくらいに痛みが強いことが一般です。
検査は通常、レントゲン撮影で石灰の沈着を確認します。さらに超音波検査で詳細な位置を確認します。合わせて腱の断裂や炎症の程度を評価します。
治療方法は、一般的には肩腱板周囲に注射を行います。超音波画像にて炎症の強い部位を確認しながら、その部位に注射をすることでスムーズに痛みを取ることができます。
しかし症状が続く場合や、石灰が大きい場合などは、手術で石灰を取り除く必要があります。この場合、腱に穴があくため、石灰を取り除いたあと腱を縫合します。
また肩インピンジメント症候群を起こしている場合などはリハビリによる機能回復を必要とするため、リハビリの治療を合わせて行います。

肩が外れる、ゆるい

肩関節脱臼

肩関節を構成する上腕骨頭が、肩甲骨から外れてしまうことを肩関節脱臼と言います。
※鎖骨が肩甲骨から外れる場合『肩鎖関節脱臼』については鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼参照。
通常、大きな力がかかった際に脱臼を起こします。スポーツではラグビー、アメフトなどのコンタクトスポーツ、自転車競技での転落、サーフィン中の怪我などがあります。また一度外れた経験がある場合には、より小さな力でも脱臼することがあり、この場合は寝返り、電車のつり革、ちょっとした接触などでも脱臼してしまうことがあります。
症状は脱臼した際には強い痛みがあり、自力で腕を持ち上げることが困難になります。脱臼の際に骨折を起こすこともあり、ゴリゴリとした感触を感じることもあります。また神経や血管を圧迫することがあれば、指先にしびれが出る、感覚がなくなることもあります。
通常は外観から脱臼していることが分かりますが、筋肉が大きい選手や、脂肪が多い体型だと脱臼が分かりにくいこともあります。
検査はレントゲン撮影を行い、脱臼の確認をします。脱臼には前に外れる前方脱臼と、後ろに外れる後方脱臼があります。肩関節脱臼の9割程度は前方脱臼です。
また脱臼した際に骨同士がぶつかるため、一部の骨が欠けたり削れたりすることがあります。高齢者の脱臼の場合には、脱臼と同時に上腕骨が根元から折れてしまう場合もあります。
治療は脱臼を元に戻すことから始まります。通常は腕を引っ張ることで外れた関節を元に戻すことができます。骨折を合併している場合や、なかなか元に戻らない場合には、全身麻酔をして整復することがあります。その場合には連携医療機関へ連絡をとり、対応いたします。
無事に外れた関節を戻した後はリハビリの治療を行います。関節が外れる時には、関節唇(かんせつしん)という組織が一緒に壊れてしまうことが多く、これが不安定性をきたす原因となります。このため関節唇が修復されることを期待し、怪我してから6週間程度は動きの制限を設けてリハビリを行います。その後関節の安定性を高める筋力トレーニングや、関節可動域を増やす練習を行い、徐々に復帰を目指します。初回脱臼の場合、通常はリハビリの治療で復帰することができますが、再発のリスクが高いのが特徴です。このため2回目以降の脱臼をした場合には、手術を検討していくことになります。
手術には関節鏡(カメラ)を使った低侵襲手術と切開して行う手術があります。関節鏡(カメラ)で剥がれた関節唇を縫い合わせる手術(鏡視下バンカート修復術(ABR))は、傷は小さくすみますが、術後すぐは肩の腫れが大きくなります。
一方で切開する場合には肩甲骨の骨を一部切り取り、別の場所に移動してネジで固定する方法もあります。傷は大きくなりますが、脱臼を抑える力は強くなるため、関節鏡(カメラ)の手術をしても脱臼をしてしまった場合や、ラグビーなど大きな力がかかるスポーツに復帰する選手などは切開して手術をすることがあります。

肩の奥が痛い

関節唇損傷(SLAP損傷)

肩関節を構成する上腕骨頭が肩甲骨の受け皿から外れないように支える組織の一つを関節唇(かんせつしん)と言います。肩関節脱臼の際に生じる関節唇損傷は前方に多くみられますが、時に後方に生じることもあります。また野球選手などオーバーヘッドスポーツを行うスポーツ選手に生じるSLAP損傷というものもあります。これは投球動作などの繰り返しなどで損傷し、「投球障害肩」の1つです。
症状は肩関節の不安定感やひっかかり感、または運動中の痛みなどがあります。損傷の形や部位によって症状は異なります。
関節唇損傷の診断はMRI検査を行います。損傷部位の大きさが小さい場合には判断が難しいこともあり、関節の中に薬液を注入してMRI撮影(関節造影)をすることもあります。
治療は損傷の部位やサイズによって異なります。肩関節脱臼に伴う前後の関節唇損傷の場合は、不安定感が強い場合には手術的に損傷部位を修復する必要があります。
SLAP損傷の場合には損傷のタイプにより症状が異なるため、症状によって治療方法を決めていきます。リハビリなどの治療によって症状が安定する場合には手術を行わないこともあります。通常、リハビリの治療を6週間から3ヶ月程度行い、改善がない場合には手術を行います。
関節唇損傷の手術方法は通常、関節鏡(カメラ)を用いて行います。はがれた関節唇を縫合し、修復を行うこともあります。損傷部位を切除するだけで済む場合もあります。手術後は3週間程度の三角巾固定を行い、術後3ヶ月程度のリハビリが必要となります。

野球など運動での肩の痛み

野球肩

投球動作やテニス、バレーボールなどのオーバーヘッドスポーツによる繰り返しの運動によって生じる肩の痛みを野球肩と呼びます。投球時の痛みやひっかかり感があり、明らかな原因なく徐々に症状が出現してくるものと、一回の投球動作で瞬間的に症状が出現するものがあります。これらはスポーツ中の動作の中で、上腕骨頭を肩甲骨に安定させる構造に負荷がかかりすぎることで生じます。原因を見つけるためには、動作の中のどの部分が悪いのかを考える必要があります。通常はコッキング後期からフォロースルーで負荷が大きくなります。どこか一箇所が悪くなると、そこをかばうようにしてその周囲にも症状が広がっていくことになります。
症状は肩の痛み、力が入りにくい、動きが硬い、抜けそうな不安感がある、可動範囲が狭い、など様々なものがあります。
まずは診察をして原因を見つけるところから始まります。肩周辺から下半身までのチェックが必要です。その後レントゲン検査や超音波検査などを行い、肩の構造に異常がないかを調べます。
肩の損傷として見られるものには、肩腱板損傷関節唇損傷、SLAP損傷などがあり、これらの診断にはMRI検査が必要なことがあります。
通常、これらの損傷はあっても小さいものが多く、ほとんど場合は機能的な問題で症状が出現しています。
治療は、主にリハビリテーションによる機能改善から始まります。肩関節を安定して使えるように、ストレッチや筋力強化などを行います。下半身の強化も大変重要です。
構造に損傷があり、リハビリによって症状が改善しない場合には関節鏡視下手術の適応となります。この場合、アスリートの肩手術を多く担当している専門医をご紹介いたします。術後のリハビリは当院で継続して行うことも可能です。

鎖骨の周りの痛み

鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼

肩を構成する骨には、鎖骨と肩甲骨、上腕骨があり、その中で鎖骨と肩甲骨をつなぐ関節を肩鎖関節(けんさかんせつ)と言います。肩鎖関節は肩を90度以上広げた時に、肩甲骨が一緒に回転する上で重要な関節です。
肩鎖関節に直接働く筋肉はなく、その周辺の関節の動きに伴って肩鎖関節が連動する、というところです。
怪我の種類には骨折と脱臼(靭帯損傷)があります。
どちらも症状は肩関節を動かすと鎖骨周辺や肩に痛みがあります。ひどい損傷だと鎖骨がグラグラ動くことが自覚できることもあります。診断にはレントゲン撮影、超音波検査がありますが、折を伴う場合にはCTを撮影することもあります。
鎖骨骨折の治療は手術でプレート固定を行うことが多いですが、軽いヒビくらいですと装具固定で治療することもできます。肩鎖関節脱臼の治療については、現在色々と進歩してきてはいますが、基本的にはリハビリを中心とした治療により痛みなく日常生活に戻ることができます。慢性的に痛みが続く場合などは手術を行うことがあります。
リハビリや手術を経て症状が改善しても、長期的に関節の変形が進んでいくこともあるので、しっかりした経過観察が必要です。

肩こりやしびれ

筋・神経障害

肩関節周囲にある様々な影響で、細い神経が痛みを出すことがあります。代表的なものとしては、肩こりに代表される筋肉の硬さ、水が溜まった袋(ガングリオン)による神経の圧迫や、胸郭出口症候群という筋肉や骨による神経の圧迫などがあります。また首の椎間板ヘルニアなどによる原因も考えられます。
ガングリオンの場合、肩の後方にできる水の袋により、肩甲上神経という神経が圧迫され、肩関節後方の痛みや筋力の低下を感じることがあります。また投球スポーツの障害などで負荷がかかることで筋肉の疲労や硬さが原因となり、同様に後方の神経症状が出ることがあります。これらの結果、肩が上がらない、肩が重くなるような感じがする、といった症状が出ます。この症状は、いわゆる五十肩や頸椎疾患の症状と似ているので、見逃されることが多い疾患です。

部位別症状について

所沢あかだ整形外科

診療科目
  • 整形外科
    • 肩・ひざ・足の痛み
    • 骨粗しょう症
    • スポーツのけが
    • 靴・インソール
    • 子供のけが
    • 再生医療・自費診療
    • 一般整形外科診療
  • リハビリテーション科
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